2009/10/26

何とか完走・阿波吉野川マラソン

部活もロクにしたことのない私が
ハーフとはいえ、まさかマラソンに参加するとは思ってもみなかった。

きっかけは取材で行った今年のとくしまマラソン。

あの日、天気のコンディションは良いとは言えなかった。
にも関わらず、強い強い向かい風の中を笑顔で走り去るランナー。

走る、ということがそんなに楽しいのかな?と正直思った。
「運動すること」と「がんばるということ」に
無縁の人生を過ごした私は
『年齢なんて関係ない、ケガに気をつけ練習を重ね、自分を信じた分だけ結果が出る。』
というストイックさがイマイチ理解できなかった。

でも走る人を見ていたら、何となく人生に前向きな感じを受けたのは事実。

以来、何とな〜く気になるな、という程度だったが
幼なじみに久しぶりに会い近況報告の中で、彼女が走っている事を知った。

それは彼女の仕事の一環らしいが
しかし、時間の許す限りほぼ毎日1時間走る・・というのはすごい。

「走らずにはいられない」のだそうだ。

「私も走ることがずっと気になってた」
と、話すと
「阿波吉野川マラソン、一緒に出てみる?」
と、言われた。

何も考えずに、誘われたのが嬉しくてすぐに申し込んだ。

本番までに練習できる時間は3ヶ月ほど。

「フルマラソンではないし、ボチボチ練習したら何とかなるだろう」
と、たかをくくっていたらあっという間に当日がきた。


朝からバイクで幸田さん宅へ。
幼なじみも車を置かせてもらい、幸田さんに現場への送迎をお願いする。

かなり早く着いた。
しかしうっかり完走証明の写真撮影するのを忘れた。
それでも誰かがどうにかして証明してくれるのだろうか。
その前に私は完走できるのか?

トイレに行ったり給水しているうちに開会式。
挨拶やストレッチの後、阿波踊り体操というのを初めてする。
専属の?踊り子がたくさんいた。
想像していたよりもおもしろい。
この体操を何回かすると、阿波踊りが形だけ踊れるようになりそうだ。

そしてスタート。
5㎞までは普通に走れたけど、それから先はちょっとしんどい。
実は練習でも、今までに5㎞しか走ったことがないからだ。
しかも週1回とかがほとんど。

もちろんランナー友達色々のアドバイスに従い
もっと距離 + 週の練習回数を増やすつもりだったけれど
それができないまま本番をむかえた。

こんな調子で参加してしまったのだから無謀もいいところ。

給水所が5㎞きざみ + もう1カ所とマメにあり、本当に助かる。
練習で30分位走っているとよく頭が痛くなっていた。
それが少し心配な点だったが
アミノバリューと森の天水のおかげで命拾いをしたので
多分、これからはこの二つを特別扱いする。

15㎞地点で猛烈にお腹が空いてきた。
もう、泣きながら暴れ出したいくらいに。
自分と、というよりも空腹との戦いか。
しかめっ面をしながら走る。

笑いながら走ると良い
と、聞いていたのでなるべくそれを心がけていたけど難しい。

アンパンマンによく出てくる
「お腹が空いて力が出ないよ〜」
というのはこれか!とも思った。

なぜか、おモチとおにぎりが無性に食べたくなり
仕方がないのでゴールしたらありつけるものを考える。

お弁当がもらえる・・
豚汁がもらえる・・
あ!お汁粉が食べたい・・
頭の中はその繰り返し。

こんな事を考え出すとは、朝食という電池が切れたのか
自分が思った以上に足が前に進まない感覚を初めて味わった。

もはや食欲がエネル源。

歩いている人を見るとつられて歩いてしまったり・・
いやいや、空腹は最大の調味料だぜ!と思い直して小走りをしたり・・

を、繰り返しながら何とかゴールまで辿り着く。
終了まであと10〜15分。
ちなみに制限時間は3時間。

幼なじみは1時間50分位でフィニッシュしてたので
幸田さん共々、かなり待たせたことになる。

それなのに私の第一声は
「お待たせしました。」だったか
「お、、お弁当。」だったか
「お腹空いた。」だったのかが、どうも怪しい。

「普通、初めて長距離走った人間は気分が悪い、とかそういうもんじゃ。」
と言われたので、多分2番の「お、、お弁当」が正解かもしれない。
二人とも食べずに待っててくれたのにね、すいません。

空腹過ぎて、一気にお弁当と豚汁とお菓子とコーヒーを暴飲暴食で完食。
私は普段、食べるのが遅いので
胃がびっくりしたのか食後に相当、気分が悪くなる。

でもめげずにフレアとくしまへ。
幼なじみと一緒に、被写体が性暴力の被害者という写真展を拝見した。
女性なら誰も人ごととは思えないテーマだ。
それに日本では、窃盗の方が罪が重い、のはおかしいと思う。

それからお茶して解散。

ただでさえ慣れていない長時間の運動・・
その身体のまま
ただでさえ慣れていないバイクの運転・・
考えさせられる内容の写真展に行き・・

帰宅後、子どもを連れて幼なじみの子どもに会って遊ぶ。

今日は心地良い疲労感。

明日は普通に動けるのか?!

あ、また走りたいな〜

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